開発史観

- Development Philosophy -

Development Philosophy
01

医師は、人間の心臓のプロ。医師は、病院の心臓の素人。 医師は、人間の心臓のプロ。医師は、病院の心臓の素人。

ある医師曰く、「わたしは人間の心臓のプロだ。しかし、カルテシステムについては素人だ」。だから、頼りたい。安心したい。全部やってほしい。治療と経営に専念したい。電子カルテは、クリニックの経営インフラではあるが、サービスの良し悪しも理解されずに、値段を軸に選ばれている。安価な値段が目的か。最良のサービスが目的ではないか。最良は、最良を選ばないと得られない。いい医師は、いい餅屋を選ぶ。

Development Philosophy
02

大手は、自動化を目指す。顧客は、自動化を喜ぶか。 大手は、自動化を目指す。顧客は、自動化を喜ぶか。

企業がやりたいことと、顧客が求めていることは、ちがう。電子カルテシステムの更なるAI化は、企業側の利益のためであり、顧客=医師が本質的に求めていることではない。医師が求めているのは、病院経営のための止まらない心臓。止まりそうなときに、すぐにつながる119。レスポンスの遅い救急センターはいらない。自動的なシステムが目的ではない。能動的なサポートが目的である。

Development Philosophy
03

デジタルに勝てるのは、アナログ。 デジタルに勝てるのは、アナログ。

もし人が、より自動化された世界を求めるとすれば、機械式時計はすでにこの世に存在しない。しかし、スマートウォッチが数万円で売られる時代に、機械式時計は数百万円の値が付く。数が作れないためである。人は、希少性に価値を見出す。無限増殖が可能なデジタルに勝てるのは、有限のアナログ。他勢が手間を惜しむ中、手間を惜しまないもの。これからさらに「アナログはプレミアム」な存在となる。

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